雪山を目指そう、山スキー初心者が雪山に入るためのギアをチョイス

2023年9月20日

Etttyan66 防寒靴にスノーシューをを使えば、簡単に雪山登山がでます。ふかふかの深雪の山を登るのはとても楽しいです。しかし、それだけでは雪山の魅力を満喫したとは言えません。スキーを利用すれば、下りの楽しみも増え、楽しみも倍増します。山スキーは、浮力も大きく、機動性も高いです。それほど、積雪のないところでは、滑らすように登ることもでき、疲労度が違います。

 自分も、スキーシューとやらを持ってますので、低山の時は、下りに使ってましたが、山スキーと違い、テレマークのようにかがとが固定されないので、滑るのは難しいです。雪と戯れる程度でした。しかし、スノーシューより段違いに浮力はあります。

 雪山はどういうものか、経験を積むため、2年ほど、スノーシューで複数の山を徘徊((笑))し、山スキーにチャレンジすることにしました。山スキーの経験は皆無なので、アウトドアショップの店員さんのアドバイスを聞き、必要なギアを検討していきたいと思います。

スキー板

 ゲレンデスキーを転用するという方法もありますが、スキー場から飛び出して、行う、BCスキーならいいですが、ピークハントなど長時間のハイクを伴う雪山登山はそうはいきません。ゲレンデスキーは長時間のハイクには向いてません。山スキーには山スキー用のスキー板があります。

 バックカントリーはスタイルによってさまざまなものがあります。厳冬期と春は雪質も違いますし、長時間の行動する、ツアースキーか、滑り重視か目的によって、スキー板を選ぶ必要があります。雪山を楽しむなら「ALL Mountain」,雪山を登り、スキーでパウダースノーの斜面を降りる。そして、素晴らしい景色が魅了されます。

 板は、3パターンに分れ、春スキーやピークハントやツアーを楽しむならセンター幅85mm前後、100mm前後はパウダーから硬い斜面もオールラウンドにこなせます。110mm以上となると深雪メインでパウダーでの自然地形に合わせて滑りを楽しむタイプとなります。

ですので、最初に選ぶのは95~100mm程度が扱いやすいものとなります。検討したBCを扱っているメーカーを紹介します。

eran RIPSTIC フリーライド

 スロベニアのスキーメーカー「eran」、左右非対称構造のアンフィビオ構造のRIPSTICシリーズはにカーボン入りで強度が高く、ターンもしやすく、高速時も安定した滑走ができます。上級者のターンから、初心者でも安定した滑りができます。フリーライドは滑り重視なため、本来は重くなりがちですが、このシリーズは、とても軽いです。

ATOMIC BACKLAND

オーストリアの有名ブランド。ブーツやビンディングも手掛け、同一メーカーで組むことができます。HRZN Techの採用で、パウダーでの浮力とハイクアップの抵抗を減らしてます。Carbon Back Boneという超軽量カーボン材がスキー全体に埋め込まれてますので軽量性とエッジング性能が向上されてます。

Salomon QST

 

 フランスのスキーメーカーであらゆる斜面に対応したスキーラインナップを持つ。アルペンからフリーライドまで多くのスキーを作ってきました。QSTは高いオールラウンド性能をもち、高い浮力性と操作性が容易で、振動吸収性を高めるコルクダンプリファイヤーを採用し、安定した滑りが実現できます。

ビンディング 

 ビンディングは大きく分けて、AT(ツアー)ビンディングとTLT(TECH)の2種類があり、BCスキーは軽くて、歩行のモードのある靴が使えるTLTが人気があります。ハイクモードでかがとが上がり歩きやすく、滑走時に固定します。

ピンテックビンディング

 ディナフィット社が開発したテック(TECH)システム)はTLTとも呼ばれ、軽量化された、ビンディングです。つま先を二つのピンで挟み込んで固定し、踵は2本のピンで固定します。歩行モードの場合ピンのみで固定し、踵はフリーになり上がります。つま先のみで固定されるたスキーのホールド感がやや弱くなります。対応する靴も専用のものとなります。ブーツをアルペンのビンディングのように固定するタイプもありますが、価格は高くなります。

G3 IONシリーズ

歩行、滑走とも高い安定性に優れており、ブレーキがついてます。ブーツストッパーがついておりつま先を合わせることで素早い装着が可能となってます。ポールでヒールリフトを調整でき、ヒールのビンデングを半回転することで、ツアーモードとなります。

MARKER ALPINIST

超軽量モデルのアルピニストシリーズ。カーボンやアルミの使用により軽量化が図られてます。モード切替も容易で、安定した滑りを実現してくれます。

MARKER KINGPINシリーズ

ヒールをアルペンタイプにすることで、ホールド力が高まり、切り替えレバーで容易にモード切替ができます。ALPINISTも登高性能とKINGPINも滑走性能を併せ持つ、ハイブリッドなツアービンディング。

ATビンディング

フロントとリアがプレートで一体化したもので、歩行時にプレートが上がり、サポートしてくれます。滑走時はアルペンタイプと同じように滑ることができます。ステップイン式でアルペンスキーの靴を利用することもできます。剛性は高いですが、TLTに比べると、重くなります。

MARKER TOURシリーズ

片足で1000グラムの軽量フレームビンディンング。使い勝手の良さと、信頼性の高さが名作と言われ、登りも滑りも納得の行くツアーが楽しめます。

ブーツ

 山岳ツアー向けの靴は兼用靴と言われ、滑走モードと歩行モードの切り替えができます。登り重視の軽いものか、滑り重視のしっかりしたものかによって、選びます。可動域が広く、靴底は登山靴のようになっており、そのまま登ることも可能です。

ATOMIC HAWX ULTRAシリーズ

フリーライド系のブーツですが、可動域が非常に広く、歩いやすさに加え、滑走にも高いパフォーマンスを発揮します。適度な剛性と柔軟性を兼ね備えたモデル。

ATOMIC BACKLAND

非常に軽く、歩行幅が最大74度と、登山モード重視でストレスのない歩行をサポート。最上位モデルはカーボンスパインを搭載で操作性が向上してます。

NORDICA STRIDER

ソールのグリップ力、快適性、高い滑走性能のオールマウンテンモデル。ナチュラルなコルクバウンドのソールは快適さとパフォーマンスのバランスを実現。超軽量のカフがダイレクトにスキーに力が伝達します。

SALOMON MTN

歩行時の快適性に加え、滑走時も高いパフォーマンスを発揮。Custom Shell HD に、新しくプレシェイプされた Freetouring ライナーをプラスして正確なフットホールドを実現。滑りも登りも最大限のパフォーマスを実現できます。

スキーシール

 一昔前は、アザラシの毛皮で作られてました。スキーの裏側に貼り付ける滑り止め。seal(シール)とは英語でアザラシのこと、現在はナイロンなどで作られ、名前がのみがシールと呼ばれてます。クライミングスキンとも言われます。ナイロンとモヘアの2つの繊維が用いられ、毛並みが一定方向の為、登りでグリップ力、下りで滑ることができます。グルーという接着剤でスキーに貼り付け、滑走時に剥がします。毛の長さや配合で用途に合わせたシールが作られてます。

POMOCA

滑走性、グリップ力のバランスの取れた、スキン。スキンをはがした後の張り合わせも容易で、取り扱いしやすい。

G3

G3はグリップ力性能が高く、ハードな急斜面でも直登が可能です。

BlackDiamond

 

BlackDiamondのシールは低温下のグルーの接着能力にすぐれ、凍りずらい仕様です。

 

クランポン(クトー)

急斜面の時に登山靴にアイゼンを付けますが、スキーにもアイゼンを付けることができます。登坂能力が向上します。脱着が容易で、緩やかな下りの傾斜でも、そのまま滑ることができます。後付けタイプもありますが、ビンディングに合わせて装着します。

VOILE CRAMPON

ビンディグを選ばす、後付けできます。2本のネジで板に直付けします。ワンタッチで固定できます。

G3 アイオン用 ION ZED クランポン

ビンディングに対応したクランポン。ワンタッチで取付、ワイヤーを引っ張ると簡単に外すことができます。

 

まとめ

 雪山でパウダースキーを滑りたい。しかし、雪山はコースが整地されたゲレンデとは違います。装備も新たに用意しなければなりません。アウトドアスポーツ店の店員は経験豊富な人が多いです。なかにはツアーガイドを行っているベテランもおります。まずは、お店に行ってアドバイスを受けながら、装備を整えるとよいでしょう。今回は、スキー装備について紹介いたしました。その他にグローブ、ゴーグル、まだまだ用意するものがあります。より良いアイテムを揃えて、雪山パウダーを楽しみましょう。

初心者向け

山スキーに関しての基礎的な内容になっております。ご参考に。